夢と灯火

身辺雑記, etc. 主に気に入った音楽や漫画についての感想

2018-01-01から1年間の記事一覧

波間の現実感覚:「なつやすみのおさかな」の歌詞について

夏休み、毎日海へ出かけて遊んでいたら、新学期が始まってもぼんやりするばかりで、いつまで経っても普通の学校生活に戻れない。子供時代、そんな経験をした人はおそらく一人や二人ではないと思う。まるで波の揺れが身体の深くに刻み込まれて、僕たちの存在…

Lamp『さち子』の歌詞とMVの世界:丹念に束ねられ、重ねられたイメージ

一見なんとも甘いメロディの下に隠れた複雑な味わい。技巧を感じさせないほどの洗練、Lampの楽曲を要約するのならば、おそらくこういった言葉がふさわしいのだろう。その楽曲を彩る歌詞の世界、そしてMVの世界に視線を移せば、今度はその文学性が目をひく。 …