夢と灯火

身辺雑記, etc. 主に気に入った音楽や漫画についての感想

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

光の雨:Fairground Attraction の Moon on the rain について

試訳 地下のバーに鳴り響くジャズ、雨の日*1に月は出ている飲み過ぎ、遣いすぎ、またすっからかんねああ愛しのひと、今夜はどこにいるの思い出す、よくテムズのほとりを歩いたこと堤防の明かりが宝石の鎖みたいだったはじめのころあなたがいったことを忘れな…

抱擁の孤独:川本真琴の「微熱」メモ

川本真琴の「微熱」という曲が好きだ。 川本真琴の歌詞は、しばしば身体と身体とが触れ合う瞬間をめぐってつむがれている。たとえば「背中に耳をぴたっとつけて 抱きしめた」という歌い出しから始まって、「唇と唇 瞳と瞳と 手と手」「2コの心臓がくっつい…

卒業の雪景色:YUKIの「ふがいないや」について

謎めいたリフレインの意味 ハチミツとクローバーIIの主題歌として有名になったYUKIの「ふがいないや」は、ぼくのなかで長いことその不思議な魅力を保ち続けてきた。ふがいないやという詠嘆からつづけて放たれる「いやー、いやー」というサビの力強さに、どう…